福島原発除染作業員が同僚による傷害で死亡 仕事に殺される人間の人手不足
著作者:vectorgoods.com
旧ソ連のチェルノブイリ原発事故のように、深刻な被害を及ぼす福島原発放射能汚染問題。
日本の場合、東日本大震災が原因となり、起こりましたたが、その復旧作業は思うように進んでいません。
なぜなら、原発作業員や除染作業員の慢性的な人手不足が続いているからです。
単純に考えて、放射能に人体を汚染されかねない職業に就きたがる人はほとんどいません。
その証拠に、チェルノブイリ原発事故で復旧作業にあたっていた人間は、今も放射能による病に苦しんでいます。
優秀とされる高学歴エリートは、東京電力のように、国に守られたインフラ系の大企業に就くはずです。
彼らは、高級で安全な立場を決して離そうとはしないでしょう。
こうして、優秀な人間であるほど、楽ができる職業に就職するジレンマが成りたちます。
もの好きの方を例外として、高待遇の求人をかかげるか、社会保障や人権が壊滅して、ほかに職がないほど国民が貧困に追い詰められるかでないと、作業員になろうとする人は増えないでしょう。
後者だと、それ以前に、国への暴動が起きるかもしれません。
福島で、今まで大きな戦力になっていたベテラン作業員も、待遇を下げていくと、すぐ辞職して逃げていくのが現状です。
その結果、ろくな経験もなく入ってきたばかりの作業員がオーバーワークをする事態に陥っています。
膨大な借金や前科など、ワケありの事情で入ってくる人や、職場で使えない人間として迫害されてクビにあうが、家族を養わなければならず、出稼ぎにでている人の受け皿になっているのかもしれません。
これでは、かえって作業ミスによる大きな事故へと発展しかねません。
妻子持ちという固定されたリスクを負わない独身フリーライダーは、危ないことには関わろうとしないでしょう。
そういった人は、働く前に生活保護を受給しようとするはずです。
軽度の精神障害者の場合、国のために作業をしたいという志が仮にあっても、かえって、他人に迷惑をかけるかもしれません。
それほど、作業ミスをしてしまえば、自分だけでなく大勢の同僚を放射能汚染者にしてしまう可能性があるのです。
その前に、彼らは、欠格事項で放射能関係の仕事に就くことはできないと思います。
移民で入ってくるであろう外国人労働者が原発作業を勤めたいと思うのでしょうか?
もちろん、日本は、世界的に見て、まだ賃金は高い部類にはいるでしょう。
しかし、こんな責任の重い危険な作業を、言葉に壁がある移民さんが割に合わないと考えるかもしれません。
このように、原発関連作業は、今、劣悪な環境下での労働を強いられています。
人員がたりないため、多くの作業を担当せねばならず、ピリピリとした空気が漂っています。
そんな中、作業員同士で傷害事件が発生してしまいました。
ストレスでイラついた同僚は、除染作業員をイスで殴りつけて、殺してしまったようです。
生きるためのお金を仕事で得ているのに、その仕事に殺されるなんて、何の意味もありません。