高校中退者による無差別殺傷事件 銃刀法違反になりうるナイフで小学生刺殺
和歌山県で、2015年2月、小学生の児童を狙って、ククリナイフのような殺傷能力が強い凶器で殺人を犯した、22歳の若者が逮捕されました。
逮捕された中村桜洲容疑者は、インターネットの売買で、簡単に厚い肉を切断しうる約40cmのナイフを購入していたらしいです。
通常、このようなナイフは、銃刀法で規制されているため、一般店舗で売買されていないものです。
ネットから闇ルートで出回っている凶器を選び、試そうとしたのかもしれません。
中村桜洲容疑者は、真面目でおとなしそうな人物だったようですが、高校受験に失敗し、高校中退を経験してから、ずっと引きこもりだったみたいです。
ただ、子供の頃、剣道部で学んでいた経歴から、戦闘への意欲で犯行に及んだとは考えにくいでしょう。
そもそも、武道における剣道は、戦乱が静まった江戸時代から本格的に発展してきたもので、実戦性よりも、精神を鍛えることを重視しています。
容疑者は、社会から脱落し、イライラした感情から異常行動にでた可能性があります。
中退という経歴は一生残ります。
履歴書に書かなければ、経歴詐称になってしまうわけです。
近所では、上半身丸裸になった状態で、奇声を繰り返しながら木刀をふっていたようです。
他人から嫌な評価をくだされ、深い人間関係に束縛される就職に拒絶反応を起こし、たまり込んでいた不満な感情を、身内の家族や周りの社会人の弱点とされる、無差別な暴力まがいな行動を通して、解消していたのかもしれません。
普通は、女、子供、老人に手をくだすのは、狂人のする行いだと非難中傷する意見があります。
しかし、彼の場合、常識人になるメリットが何もありません。
一度、レールから足を踏みはずし、長期の空白期間が生じた人間を、日本社会は受け入れようとはしません。
仮に就職に成功しても、適応障害になって、早期辞職になりかねないでしょう。
それなりのキャリアを重ねた人でも、人間関係は苦労するものです。
このような環境に陥ると、正々堂々や人道を重視する自制心が破壊されていきます。
弱肉強食の社会へと近づいていくにつれて、生まれつき健常者に生まれ、英才教育を受けた人間に対抗しようと、どんな卑怯な手を使っても、勝とうとするのです。
勝ちの基準は人それぞれですが、持たざる者にとって、みちづれも戦法の一種です。
日本だからこそ、そういった人はまだ少数派ですが、外国では社会から疎外された人間がたくさんいるのです。
これから、移民で反日教育を受けた外国人が入ってきたのなら、なおさら、児童を人気のない道に歩かせられないでしょう。
日本への抗議という名目で、猟奇的な犯罪が多発する恐れがあります。