ネオヒルズ族 美人局 衆議院選挙 情弱詐欺の巧妙化 人間の欲を狙う悪魔達
この世には、情報弱者に向けた詐欺が横行している。
インターネットで、できもしないことを誇大広告にあげて、情弱達に信じ込ませる。
絶対に稼げると約束するような真似をし、マニュアルを購入させる。
成功すると信じ込み、買ったあとは、もう詐欺師に金銭がわたってしまう。
そして、PDFのマニュアルの中身を見たあとは、実現不可能な内容だと後悔してしまう。
どんなに問合せをしたとしても、売った人間の痕跡は消えている。
法律上、どんなに規制しても、彼らはうまく抜け道を見つけてしまうのだ。
警察が追いかければ、新たな対策を見つけることの繰り返し。
オレオレ詐欺のブームも過ぎて、詐欺師側が、新たな犯罪を計画している。
無限ループのイタチごっこの中で、詐欺はどんどん巧妙化していく。
一時期、ネオヒルズ族といった人間がもてはやされた。
書籍やテレビ番組にも顔を出し、雑誌の取材にも登場する。
堀江貴文氏が指摘するように、彼らのビジネスには中身がない。
容易に収益をあげられないコンテンツを、あたかも簡単に実現できるかのように見せかけて、高額塾などに入会させる。
最近は、成金のように金を使うネオヒルズ族がその筆頭だったが、過去に先行者利益を利用し、逃げ切った人間も存在する。
とある有名芸能人に書籍を絶賛された、ネットビジネス詐欺をはたらいた者なんて特にそうだ。
昔の詐欺商法の拠点が、電話や対人の売買からインターネット上に移っただけである。
不況で貧乏な人間が増える中、もっとお金を稼ぎたいという、金銭欲を狙う悪魔達が増殖している...。
お金以外にも、男性の性欲を利用した美人局も、その典型だ。
女性の魅力にコロッと騙された男が、イキナリ現れるガタイの良い強者に恐喝される。
初めから詐欺目的で、男に近づいているのだ。
女性と淫行したという証拠を記録され、弱みを握られた男性。
これで、多額の金銭を払って言いなりになるのか、家族や会社に不祥事をバラされるのを覚悟して撃退するのか、選択を迫られることになる。
こうした詐欺が多く発生するほど、男性の女性不信が強くなる。
さらに、人間を騙す行為は、一般社会にまで浸透している。
戦争の奇襲や、競合する会社への戦略で使われることは、生きていくために仕方がない。
ただ、国や企業のトップが国民を騙して、私腹を肥やすことや、責任放棄することはしてはならない。
一番分かりやすい例が選挙である。
選挙前は、政治家が理想論をあげて公約を掲げるが、イザ当選したあとは、全く実現しないまま任期まで過ごす。
いつの間にか、彼らは、公約とは逆のことに賛同し、国民の生活を苦しめる悪政に手を染めていく。
選挙は、政治家が全国にちらばって、当選を競い合うものである。
自民党も、長い間、出馬する地域の利権から、多くの票を得て、第一党の地位を確立してきた。
だが、過去数年間で、都市と地方の格差はひどくなり、多くの田舎の国民が、政策上、裏切られる結果となった。
今回の衆議院選挙も、政治家の見せかけによる公約破りに利用されてしまうのか?
体を直接張らない分、詐欺師の手口は陰湿だ。
実態が見えない分、やっかいである。