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幽遊白書 仙水の人間不信 うつ病 生真面目による破滅 精神疾患の病理

著作者:freedesignfile.com

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心のトラウマを抱える人はまじめすぎる。

まさに、責任感が強く体裁と義務を重んじる日本人の国民病である。

「まじめ病」と呼びたい。

下記に面白い記事がある。


真に受ける「まじめな」病―『幽々白書』の仙水のケースと『カイジ』の利根川のケース - tyokorataの日記

 

仙水は、自ら潔癖で生真面目すぎる性格であるために、ある事件をきっかけとして人間を極端に毛嫌いするようになる。

彼は、悪性の病にかかり余命半年ともいえる状況で、捨て身の魔界行きを決断することになった。

小さい頃から、人間は善、妖怪は悪という、単純な正義というものを信望する身であった仙水。

ただ、妖怪を害虫と同じように処分するだけであった。

まるで、人間が何の不信も抱かずに、動物の肉を食っているようにである。

だが、低級の妖怪を虐殺する人間の鬼畜の所業を見て、人格が崩壊してしまう。

生真面目な彼の性格は、中途半端な分別を受け入れようともしない。

その瞬間、彼の中で人間は悪となり、妖怪は償いの対象にななった。

人間への失望感が彼の心を強く歪ませる。

今までの見方が180度変わってしまったのである。

反社会的な人格障害にかかっている人間は、極端にものごとを受け止めやすい。

精神疾患により、柔軟なものの見方ができず、純粋な子供のように願望へと突き進む。

もはや頭で考えて修正できるレベルではなくなっている。

よほど、言葉と傷害による暴力や警察による制裁で破滅させない限り、暴走を抑えることは困難だ。

彼は、人間で妖怪でいうS級レベルの強さをほこり、まさに最強一人勝ち状態だった!

その実力が、彼をさらに増長させる原因になった。

結局、魔族大隔世後の浦飯幽助に負けるまで、己の欲望を貫き続けた。

この手の人間は、まず友達ができない。

自己中で、自分のために己を犠牲にできるもの以外、関係を継続できないだろう。

だから、同性愛を疑われるほど、仙水に執着する妖怪の樹が、唯一の友だった。

まじめな人間は極端な行動をしがちで柔軟性に欠ける。

彼らはもろい心理状態を引きずり続ける。

己の中で、歯車がひとつ狂えば、なだれ込むように崩れ落ちる。

こだわりが強すぎるのである。

頭の中で自分の過ちを認めていても、心の奥底では決してあきらめていない。

実際に失敗してズタボロにされないと気が済まない彼ら。

しかし、うつ病になり、自殺を考えるレベルまで追い込まれれば、全てが手遅れになっている。

自分が正しいと思い込む病理。

これでは、心の中は「~をしなければならない」に支配されるばかりだ。

解決するには自分の一番大事にしているものを完全に捨て去り、執着を解き放つしかない。

本当の成功は、緊張や不安から開放されたタマタマの行動の結果であり、運を含めた可能性の先にある。

失敗することもあるだろうが、義務感に支配された緊張ガチガチ低パフォーマンスの身体では社会でも成功を望めない...。