統合失調症について考察する 精神分裂病 妄想・幻覚 独り言の多い人間
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あなたは、話しかける相手もいないのに、ブツブツ独り言を続ける人間をみかけたことはないでしょうか?
また、笑う場面でもないのに、いきなりニヤついたり、自分の人生に無気力・無関心であったりします。
喜怒哀楽の感情もなく、自己中になりがちです。
会話をしている相手の話題にもついていけません。
世間では常識といわれる行為からも逸脱し、ときには予測不可能な奇行に走ったりもするのです。
なので、最悪の場合、反社会的な行動を起こし、犯罪へと至ってしまう危険性があります。
そういう人は、誰にも干渉されない強い妄想の中に閉じこもってしまいます。
それも、幻聴・幻覚の症状がでてしまうほどの強烈な閉鎖空間に、自我を保っているのです。
ある意味、自閉的な性格であるともいえるでしょう。
現実のリアルよりも、頭の中で妄想している自己愛が大切なのです。
そのため、社会に入ると、何かとトラブルを起こしてしまいます。
全く会話が伝わらなかったり、不自然な行動をとりがちです。
こういった病気は、精神病のカテゴリーで、『統合失調症』といわれるそうです。
元は、精神分裂病という病名でした。
それが、偏見や差別が生まれやすい病名であるため、統合失調症になりました。
昔は、対処しようがない不治の病であったそうです。
今では、治療可能な病気ですが、回復はかなり難しく、精神障害者として、福祉的な補助が必要だとされています。
上記の症状に続き、割り込んで話しかけられたりすると、思考が支離滅裂になって、何をしているのかが分からなくなります。
これは、傷つきやすく、神経が過敏すぎる影響から起こる症状です。
また、実態の存在しない何者かに命令されている感覚に陥り、おかしな言動を始めたり、意味不明な行動をしたりします。
自分のすごい発想が、他人に盗まれてしまっているという、被害妄想にも襲われるようです。
統合失調症は、ほかの精神病同様、脳の病気であり、強い妄想から、良好な人間関係を築きにくくなります。
発症している本人は、自覚症状に乏しい場合がほとんどです。
ただ、無自覚で、他人に変な目で見られている本人が、一番、辛いと思います。
仮に、自覚症状があっても、根本的に回復させる治療法がないので、この病気にずっと付きまとわれることになるのです。
ですので、二次障害として、重いうつ病を発生するリスクが高いです。
この病気の発症原因は、遺伝による影響や脳の萎縮、傷つきやすい性格、ストレスの高い養育環境などがありえますが、確かな原因は、まだ解明されておりません。
脳内の自分と現実の自分とが分裂してしまって、まともな社会生活を送ることが困難になります。
非常に厄介な精神病で、発症者は、気苦労が耐えないと思います。