人生を破壊する脱法ドラッグ 危険な意識障害 薬物依存のタクシー運転手逮捕
著作者:BenBlogged
貧困で生活が苦しくなったり、ギャンブルで一発逆転を狙って大負けしたりすると、人間の精神はどんどん狂っていきます。
金の切れ目は縁の切れ目といわれるように、甲斐性のなくなった男性は、妻から離婚をきりだされました。
これまで、彼が、家族を養ってきた生活費を考えると、結婚は人生の墓場といえるのでしょうか?
こうして、中年男性には、借金や慰謝料の支払いが累積し、追い迫る苦痛がどんどん彼にのしかかっていきました。
そうなると、苦しいことから逃げたくなるのが、自然な反応です。
ここから重い責任から逃げ、ギャンブルでとりかえすまで破滅の道をあゆんだり、失踪してホームレスになる人もいます。
また、非情なリアルから逃れるため、脱法ドラッグに手を染める人間も増えてきています。
非合法なルートで危険ドラッグを手に入れ、服用した男性は、浮世離れした高揚感にのめり込んでいきました。
そして、いつの間にか、彼は、重度の薬物依存症にかかっていたのです。
こうした薬への依存願望は、ある意味、覚せい剤と似ている側面があるでしょう。
さらに、最悪なことに、彼は運転を仕事にしています。
それなのに、人の目を盗んで、危険ドラッグを吸引し続けていたようなのです。
もう、彼の意識はグチャグチャに歪み、送迎するお客さんと意思疎通がとれません。
自我が保つことが困難になっており、運転も途切れ途切れで不安定になります。
これでは、いつ事故になってもおかしくないでしょう。
さすがに、おかしな挙動に違和感を感じる人がいたため、中年男性は、警察の御用となり、逮捕されることになりました。
事故にはなっていませんが、道路交通法の違反として、捕まってしまいました。
このように、依存性の高い薬物に熱中すると、行き詰まっている人生が、さらに破壊されることにつながりかねません。
本人は、たいしたことがないと感じていても、危険な意識障害によって、他人とのコミュニケーションに大きな問題が発生します。
その結果、仕事にミスが続き、失職してしまうパターンが多いようです。
それだけでなく、他人を死傷させる事故や暴行事件の引き金にもなりかねません。
薬物依存からの脱却には、長い時間を要します。
妄想・幻覚による発狂や奇行を抑えながら、闘病生活を続けていくしかありません。
脱法ドラッグは、精神の弱い若者や年齢制限によって追い詰められた中高年など、幅広い年齢層に需要を生んでしまうのが現状です。
そうした買い手の弱みにつけこみ、違法業者が薬物を供給していきます。
場合によっては、覚せい剤より毒性が強く、体内をボロボロに破壊してしまうのです。