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救いにならない医者の就労制限 最低生活費に満たない賃金 精神障害者の苦難

著作者:Vector Open Stock

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現在、仕事をしている中で、心を病んでしまい、休職に追いやられた人々が多いことでしょう。

たいてい、そういった人々は、事前に、精神科でメンタルケアを受けています。

そこで、自分の病状に対する説明が行われ、病名を宣告されるのです。

そこから、治りにくいブラックボックスにつつまれた病気の治療が続いていきます。

そんな中、仮に復職して、仕事を始めたとしても、いつの間にか、自分の居場所のなさに気づくかもしれません。

また、自分がやろうとしていた仕事が終わっていたり、軽い雑用しかできていない自分自身に気づきます。

こうして、職場から疎外されていき、辞職へと至ってしまうのです。

そのショックから、トラウマをつくりだして、余計に精神病を悪化させる患者さんが多くいます。

失敗経験が積み重なり、次なる挑戦がどんどんできなくなっていくのです。

精神科医も、そんな患者の状態を見て、就労を週数回の短期労働に制限したり、就労不可にしていきます。

ただし、就労制限の場合、田舎の雇用情勢とは必ずしもマッチしません。

精神病の患者の多くが不適応を示す接客業は、週数回のシフトは入れやすいでしょう。

しかし、精神障害者向きだとされる工場労働や事務的な軽作業は、フルタイムであることが多いのです。

こういった就労制限のミスマッチに、患者はやる気をなくし、引きこもってしまいます。

これが、東京だったら、労働者側のわがままは通るのだと思います。

まず、規模の大きさや人口の数が違うため、雇用の絶対量が違ってくるからです。

これに対して、生活していくためには仕方がないとして、就労制限をねじ曲げることを覚悟して、フルタイムのパート労働を選ぶ精神障害者も存在します。

なぜなら、週数回の短期労働という時点で、最低生活費すら稼げないからです。

さらに、短期職歴であるため、履歴書も当然汚れていくでしょう。

まず、短期労働で慣らして、フルタイムの労働を目指そうという精神科医の意図があるかもしれませんが、心の弱い人間にとって、ひとつの職場に入るのすら大きな負担になるのです。

本当に病んでいる人なら、就職活動する決断すら一苦労です。

そんな苦しい状況に置かれる中、自身を中途半端な障害者だとし、精神障害の対象になりやすい病名に変えてもらおうと、不正を行う人々も増えてきていることでしょう。

中途半端な障害者は、健常者とのハンデを埋めるべく、厳しい競争を勝ち抜いていかなければなりません。

そんな世の中の辛さが、病気や金銭を理由にした自殺者数といった形であらわれているのです。