柏連続通り魔事件 竹井被告に無期懲役の判決 終身刑の必要性 死刑にならず
著作者:vectorgoods.com
昨年の3月、柏市内で、会社員を殺害して持ちものを奪い、近くにいた男性3人にも強盗を行い、1人に傷害を負わせたとして、犯人は罪に問われることになりました。
その強盗殺人や強盗致傷で加害者側である竹井被告は、キチガイじみた言動から精神疾患の疑いをもたれたようです。
統合失調症のような妄想が強いような感じがしました。
この犯人は無職で、ただ生活費欲しさに犯行におよんだみたいです。
裁判では、検察側の無期懲役と弁護側の懲役25年の求刑が争点となりました。
ただ、結果として、裁判官は無期懲役をくだしたようです。
この事件について、死刑にしたほうがいいなど過激な意見が目立っています。
しかし、よほどひどい殺人に至らない限り、死刑判決は難しいのです。
これに対して、死刑の一瞬の苦しみより、無期懲役が苦痛を長期間味わうことを希望する人がいそうです。
普通の感情論だけで司法の判断が狂わされてはならないのです。
加害者の言動から言っても、反省しているようには思えません。
また、竹井被告に精神疾患があったかも争点になりました。
弁護側は、これによる罪の減刑を狙っていましたが、叶わなかったようです。
司法は、竹井被告に悪意があるとみなしました。
犯人は、また殺人できると喜んでいましたが、刑務所内で殺傷が起きるか心配です。
主張からしても、ぶつけようのない気持ちをはらそうとしている気がします。
就職先がないことで、反社会的な感情が爆発したのでしょうか?
コンプレックスが強すぎる人は、なかなか社会に適応できません。
職にありつけても、人間関係によってショックを受けやすいのです。
ただ、自然に良好に育った人との落差が大きくなりがちです。
そうなると、楽しいと思った感情を共有することが不可能になります。
こうした適応障害になる人は、一定多数いるのです。
無期懲役になったからといって、一生刑務所にいるとは限りません。
刑務所の態度次第で、何十年後、出所してくるのです。
悪いケースだと、出所後にすぐ犯罪を行ってきます。
犯罪者の再犯がこうして繰り返されていきます。
そうだとしても、終身刑じゃないと、ずっと刑務所に閉じ込められる可能性は約束されません。
国民から見ても、でてきてほしくない加害者は存在します。
ところが、法律のルール上、定められた期間で、受刑者はでてくるのです。
それに、現在、刑務所に犯罪者をいれる余裕がありません。
刑務所が満杯でどうすることができないのです。