豊かさは人間を堕落させる!勤勉で節制が行き届いた生き方の重要性
確かに、人間が生きていくうえで、豊かさは重要になってきます。
食欲や、睡眠欲、性欲を満たすうえで、余裕のある暮らしが必要になるからです。
しかし、苦労せずに、心が鍛えられていない人間は、困難が立ちはだかったときに、もろくなります。
その代表が、国が貧しくなったときです。
今まで、資源や植民地で豊かだった国が、石油や天然ガス、レアメタル、奴隷などが枯渇した途端、貧乏国に転落します。
そこで、国民の福祉サービスや医療費、生活費をまかなえなくなるのです。
そうなったとき、国民は、勤勉に働こうとはしません。
いかに、楽をして、生活することばかり、考えだすのです。
今までの例で見ると、ローマ帝国がいい例です。
ローマ帝国が強かったのは、屈強で真面目なローマ市民がいたからこそです。
その強さで、帝国は、領土を広げて、属州を増やしていきました。
しかし、いつの間にか、属州から富を収奪して、ローマ市民が楽をするようになったのです。
これでは、ローマ軍の強さは、発揮されません。
命がけの兵役をになうことなど、避けたがるでしょう。
ローマ兵は、ゲルマン民族などの傭兵を、アウトソーシングするようになり、弱体化していきます。
腐敗が進んでいったローマは、滅亡していったのです。
ぜいたくを知ってしまえば、人間は、それが当たり前のようにふるまうようになります。
そうなると、底辺の生活レベルまで、おちることができません。
できる人もいますが、かなりの我慢が必要です。
良く、宝くじで高額当選した人も、お金の使いすぎで、破産してしまいます。
このように、豊かさは、人間を堕落させてしまうのです。
腐敗が進み、人間の倫理が崩れていきます。
勤勉で、節制が行き届いた生き方の重要性が分かるはずです。
日本は、資源の少ない国ですが、清貧の発想で、ここまで、豊かな国になりました。
しかし、日本が経済大国になると、国民におごりが生まれてしまいます。
その結果が、失われた30年とも言える、経済の低迷です。
貧しくても、一生懸命、生きられればいいのです。
私は、お金が手に入っても、ぜいたくをしようとは思いません。
一生、切りつめた生活をする覚悟です。
もちろん、お金目当ての女性はいりませんし、豪華な食事も、必要ありません。
身の丈にあった暮らしをして、一生を終えます。
ギャンブル、タバコ、酒をたしなもうとは、考えません。
自ら進んで、健康を害したくないからです。
お金におぼれて、執着するより、魂の成長を目指したいと思います。